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平和を考えるときに読みたい本、手がかりにしたい言葉。
古今東西の名作から引用してご紹介していきます。

原民喜

「永遠のみどり」

ヒロシマのデルタに 若葉うづまけ

死と焔の記憶に よき祈よ こもれ

とはのみどりを とはのみどりを

ヒロシマのデルタに 青葉したたれ

レイチェル・カーソン  

青樹簗一訳

『沈黙の春』

私たちの住んでいる地球は自分たち人間だけのものではない――この考えから出発する新しい、夢豊かな、創造的な努力には、≪自分たちの扱っている相手は、生命あるものなのだ≫という認識が終始光りかがやいている。

モーリス・ドリュオン 

​安東次男訳

『みどりのゆび』

「すてきなんだ。」と、チトは子馬のやわらかいうす茶色の耳に、ささやきました、「ぼく、花で戦争をやめさせたよ。」

佐藤さとる

『だれも知らない小さな国』

「セイタカサン。」
 と、ヒイラギノヒコがいった。

​「ワシラモ、オオムカシハ モット ノンキデ、モット タノシカッタンダヨ。ニンゲンヲ コワガッタリ シナカッタンダ。」

永井隆

「平和塔」

平和を祈る者は、一本の針をも隠し持っていてはならぬ。自分が――たとい、のっぴきならぬ破目に追いこまれたときの自衛のためであるにしても――武器を持っていては、もう平和を祈る資格はない。

レイチェル・カーソン  

上遠恵子 訳

『センス・オブ・ワンダー』

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

エーリヒ・ケストナー

池田香代子訳

『動物会議』

“子どもたちのために!”
動物ビルの大会議場でひらかれた、動物たちの集会のありさまは、いつまでもわすれられないものだった。

いぬいとみこ

『木かげの家の小人たち』

――さようなら! さようなら!

​ ゆりも、本の小部屋を出るとき、いままで小人の家のあった、天まどの下をふりかえりました。ケヤキの葉をもれる朝の光の中に、その場所はいつもと変わりなく、金色と緑色にかがやいていました。

井上ひさし

『父と暮せば』

世界五十四億の人間の一人として、あの地獄を知っていながら、「知らないふり」をすることは、なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである。

森田真生

『センス・オブ・ワンダー

訳とそのつづき

世界にはいつも、不思議で驚くべきなにかが、ひっそりと身を隠している。それと出会うために必要なのは、目を開くこと、耳を傾けること、ただ知るだけでなく、いま目の前で起きていることに、関心と注意を向けていくこと。

ヒュー・ロフティング

山下明生訳

『ささやき貝の秘密』

「種から芽が出て花が咲く、これ以上の魔法がありますか? あったら知りたいもんだ」

荻原規子

『空色勾玉』

「なぜ、木や草のように暮せないのかしら。時がくれば、花はだれのためでもなく咲くし、木の実は争うことなど知らないで実るわ。あたしたちも、そのように生きたっていいのに」

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